結婚してまだ数ヶ月しか経たないうちに、妻が会社の同僚男性と不倫を。不倫相手も特定できているが、実際にどのように話を進めればいいのか分からない。そのような状況でご相談に来られました。
同僚男性の住所までを特定するのは時間がかかることが想定されたため、職場宛に親展にて慰謝料請求の話し合いをしたい旨を通知。その後男性に弁護士がついたことから、弁護士同士の話し合いになりました。当初は一切支払いをするつもりはない旨述べられていましたが、不倫を伺わせるメールのやりとりなどを小出しにして見せるなどして、150万円の慰謝料を支払うという内容で、早期妥結をさせることができました。
早期妥結に至ることができたのは、相手にも弁護士がついていたため、弁護士同士互いに頻繁に連絡を取り合うなどして、今後の見通しを正確に判断できたところも大きいといえます。当事者にとっては、問題が「長引く」ということは非常にストレスフルなものです。早期妥結のために、相手の事務所に直接足を運ぶなど、弁護士もデスクから離れて行動をする必要があるでしょう。今回は、そうしたフットワークを軽くした行動が功を奏したものといえます。
<ご依頼内容> 交渉離婚プラン
<解決の期間> 約10ヶ月
<事案の概要>
30代の子なし夫婦の事案です。
妻が会社の同僚と浮気していることを探偵業者を通して証拠取得したものの、妻が頑なに不貞を認めないためご依頼されました。
当方から証拠がある旨提示し、妻側に対して離婚と慰謝料の支払いを求めました。
妻側も弁護士を立て、不貞の事実自体は当初否定していました。
もっとも、当方から不貞の証拠を突きつけ、かつ探偵費用も不貞と因果関係ある損害であること、当方の精神的苦痛は非常に大きいこと、もし妻が離婚を求めても有責配偶者であるから離婚を成立させるには慰謝料を支払うしかないことを粘り強く訴えた結果、妻側が総額1200万円の慰謝料を支払う結果で協議離婚となりました。
粘り強く交渉を継続したことと、裁判になった場合妻側の思い通りの結果にはならないことを強調したことが大きな成果につながりました。
奥様(30代専業主婦)がPTAの関係で知り合った男性の会社役員と不貞に及んだ事案です。
奥様の帰宅時刻が遅くなったり、メイクの嗜好が変わったりしたため、不審に思ったお客様が奥様のLINEを見たことから、不貞が発覚しました。
不貞発覚直後にプロキオン法律事務所までご依頼。
当事務所から相手方男性に対して通知書を送り慰謝料を請求しましたが、相手方男性は弁護士を通じて、奥様が積極的であり、かつ不貞の時点で既に婚姻関係破綻していたため慰謝料を支払う必要はないとの主張をしました。
そこで、当事務所より、相手方弁護士に対して、細かい事実経緯を説明した上で、相手方男性が積極的にLINEを送るなどアプローチをしていたこと、その証拠も残っていたこと、不貞の結果、お客様夫婦が別居に至ったことなどを粘り強く主張しました。
相手方男性は、そもそも慰謝料の支払い自体拒んでいたため、交渉は難航しました。
もっとも、交渉決裂の直前に、相手方男性がついに自身の責任を認め、相手方男性からお客様に対して慰謝料250万円を一括で支払うことで和解に到りました。
不倫相手の反論として、「ご相談者の配偶者が積極的だった」という内容は常套手段です。
不倫慰謝料請求のためには、具体的な証拠や事実関係から、不倫相手の反論を一つ一つ再反論して行って、プレッシャーをかけることが重要です。